彼はずっと気になっていたギタリストの一人だった。
サンボーンのバンドにいたかと思えば、カーラブレイ、ギルエバンスオーケストラの一員としても活動してしていたし、後期のジャコと最期まで向き合っていたのは彼だし、同じギタリストのマイクスターンのアルバムのプロデュースをしたりミュージシャンがこよなく愛するギタリストだった。
僕はラッキーなことに「Hook Up」というソロアルバムをレコーディングしたときに彼に参加してもらうことができた。
その中でも「Theme」でのハイラムのテイクワンのソロは素晴らしかった。
詳細はこちら。
実は、このレコーディングセッションはプライベートに映像として記録されているので、たまにこの映像を見て元気をもらっている。
この同じNYセッションに参加してもらったドンアライアスも最近、逝ってしまった。
二人とも逝くには早すぎる年齢だった。
マイケルブレッカーもそうだ。
ジャコもそうだ。
ドングロルニックもケニーカークランドも、、、、。
ハイラムは色んな言葉を持っていた。
Be-Bopやソウル、ロック、あらゆるジャンルに適合できる数少ないギタリスト。
ギルエバンスがジミヘンドリックスとのコラボを構想中にジミヘンが亡くなってしまい、彼らは共演を果たす事ができなかった。
その代わりにギルはジミヘンの作品集を出した。
それ以降、ギルは自分のマンデイナイトオーケストラにハイラムを配することになった。
ギルはハイラムにジミヘン的なスケールの大きさ、やんちゃな部分を投影したのだと思う。