アルバム全曲Pawlikのオリジナル曲だが、もはや単なるジャズピアニストの域を超えているすばらしい作曲家。素晴らしいの一言に尽きる。オーケストレーションもクラシック音楽をきちんと昇華しているということがよくわかる。
非常にいい意味でヨーロピアンなサウンドだ。
そこに何の違和感もなくRandyが縦横無尽に色んな表情な演奏をしている。
Randyの音楽性の幅の広さの一つの証明だ。彼は、P-funk,FrankZappaのようなものから、こういったクラシカルなサウンドのフィールドまで見事に自分の音楽として表現することの出来る希有なプレイヤーだ。
それは彼の音楽性の高さ、柔軟さもさることながら、スキルの高い演奏に裏付けされている。
このアルバムの「Magic Seven」という大曲はさながらRandyが作るようなタイプの曲。
それにしてもMichaelが亡くなった後のRandyの活動には目を見張るものがある。世界中を駆け回りコンサート、レコーディングをしている。
それはMichaelの分まで頑張っているようにも見えるし、1歳になったばかりの愛娘の為に頑張っているのだとも見える。いずれにしても実際、最近の彼に会うと生命力溢れ、こちらもいいエネルギーをもらうことが出来る。
とにかく自分にとって常に目の離せないアーティストだ。