昨年12月にSanbornが楽屋でこのアルバムについて熱く語ってくれた。
前作と大きく異なるのは全編がSax,Organ,Drsという変則的なトリオで曲によってホーンが入るというもの。つまり通常のサウンドの要であるBassを排除し、Organがベースパートも受け持っている。
今回のホーンアレンジも前作同様、Gil Goldsteinが担当しているが、前作よりもよりシンプルなボイシングでトータルのサウンドカラーを決定づけるようなアレンジではない。それはSanborn自体がよりシンプルな、プリミティブな方向へと更にシフトチェンジしていることなのか?
基本的にSanbornはどんなフォーマットであっても、さほどアプローチは変えないが、最も彼が一番やりやすいということで今回の編成になったのだろう。
ホーンプレイヤーにとって同じステージに他のホーンプレイヤーが居ることはスゴく刺激になる。だからこそ最近のレコーディングでホーンを多用したりライブでホーンを配したりしたのだとも思える。
とにかく、昔のアルバムよりもより一層あまり作り込むこと無く剥き身の姿の彼を聴くことが出来る。