チャーリーヘイデンは数多くのピアニストとデュエットのアルバムを作っている。ケニーバロンとはジャズスタンダード、最近惜しくも亡くなったハンクジョーンズとはアメリカの古いフォークソング集、ブラジル人の鬼才エグベルト・ジスモンチとはオリジナル作品を中心にレコーディングしている。どれもが本当に素晴らしい。ピアニストの魅力を余すこと無く引き出しいているチャーリーヘイデンのスゴさを感じる。余談になるがギタリスト、パットメセニーとのデュエットも素晴らしい。
本作はジャズスタンダードを中心に取り上げていて、こういうデュオが陥りやすいジャズクラブのBGMのようなイージーさは全くなく、ものすごく優しく、一音入魂の演奏が全編繰り広げられている。特にキースの弾く一つ一つの音に色んな感情が詰まっているように聴こえる。
本当に癒される音楽だ。
この作品が二人の30年ぶりの再会セッション、しかもキースの自宅で録音なんて素晴らしすぎる。
癒されたい人に絶対お薦め。