しかし昨日はアコースティックピアノ、アコースティックギター、アコースティックベース、パーカッション、コーラス、フリューゲルホーン、そしてボーカルというアコースティック且つシンプルな薄い編成。
作編曲を一手に担っているアンディのリアレンジが、この編成を逆手にとって非常に新しいサウンドデザインを要所に散りばめていたのが印象的だった。
単なる原曲のアレンジをなぞっているわけではないので、この編成で物足りなさは一切感じなかった。寧ろ楽曲の良さを別の角度から垣間見ることが出来た。
それはアンディの作る曲自体のクオリティが高いからに他ならない。優れた曲はどんなアレンジでも耐えうるだけのポテンシャルを持っていると言うことだ。
今回の彼らの来日ライブはいわゆる来日用の営業のイージーさは全くなく、常にサウンドに対して貪欲で挑戦的なアンディのモチベーションが伝わるものだった。もちろんオーディエンスが充分満足度するだけの素晴らしいコリーンの歌、ステージパフォーマンスも特筆に価すると思った。