2011年06月13日

Don't Fence Me In - The Music of Cole Porter / Bohuslan Big Band and Colin Towns with Nils Landgren

ボーヒュースレン・ビッグバンドは、スウェーデンの国と西ヨータランド県の出資で運営されている音楽振興財団ミュジーク・イ・ヴェストにより運営されて現在ニルスラングレンが音楽監督を務めている。日本に於いてはネームバリューこそはあまりないが世界中を音楽振興の一環としてツアーをしている。実際、数年前にバンドが来日した際にニルスから連絡があり、それでこのバンドを知ることになる。ニルスからの連絡はこのバンドのライブに遊びに来ないか?というお誘いだった。我々の世界で「遊びに来ないか?」は一緒に演奏しようということと等しいので、案の上、数曲、ステージとバンドwithニルスと共演した。リハーサルもなくいきなり客席からステージに呼び出されたのでまさしくこのバンドを初めて聴くとともに初めて共演した。

このバンドは多くの作品をレコーディングしているが、どの作品もコンセプチャルなものでいわゆる作家、アーティスト1人に焦点を当てたものばかりだ。そして今回の作品は「コールポーター作品集」。コールポーターとはアメリカを代表するミュージカルや映画の音楽の作曲家で数多くのジャズスタンダード曲の生みの親であり、多くのミュージシャンが「コールポーター作品」をリリースしている。それだけに、今回の敢えてコールポーターに焦点を当てるというのはかなり勝算がなければ作らないだろう。

そして実際のこの作品はスゴく斬新で最もアメリカっぽい題材をここまでオリジナリティ溢れるサウンドになっている「コールポーター作品集」は聴いたことがない。まさに現代の音がする。

この成功の要因はニルスがコリンタウンズ(Colin Towns)をアレンジャーとして起用したことだ。彼は映画、テレビドラマ、アニメのアレンジャー。いわゆるレッテルとしてジャズアレンジャーということではなさそうだ。守備範囲の広い仕事ゆえ、サウンドの引き出しが大きいことが、この「堅物・コールポーター」を見事に自分流に料理出来たのだと思う。

この作品を中心にバンドが演奏する時はコリンをコンダクターとして迎えているようで、これからはジャズオーケストラもクラシックオーケストラのようにコンダクターを迎え入れるようになることを臨む。ヨーロッパではWDRビッグバンド、NDRビッグバンド、メトロポールオーケストラなどがそれによって大きな音楽的な成果を出している。

この作品はアグレッシブで挑戦的なサウンドだ。非アメリカで非常にヨーロッパのジャズ事情を大きく映し出している。アメリカのビッグバンド、ヤバいぜ。

とにかくびっくりした。





posted by YM at 23:28| 東京 ☀| レコメンド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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