2011年06月14日

iTunesの使い方

ボクのホームPCには25000曲程度のデータが入っていて、それをiTunesでコントロールして聴いてる。勿論、iPhoneやTouch、Podにもそれは同期している。非常にiTunesは便利なツールだ。それによって一日中音楽に溢れる生活を送ることができる。そして通常、ボクの場合はシャッフルモードにしている。つまりアーティストやアルバム、ジャンル関係なくランダムに曲を再生している。だからラヴェルの後にクリムゾンの曲がかかることもある。それはなかなか刺激的で面白かったりする。でもこれはある意味、消極的な音楽の聴き方とも言える。

最近は積極的な曲の聴き方が減ってきていることに若干危機感もあり、就寝時には一枚のアルバムを曲順通りに聴くようにしている。「ながら」ではなく聴く行為をメインにするということ。実際そうしてみて感じることはやはりアナログ盤で制作されてその後CD化されたものを収録順に沿って曲を聴くことが非常に心地よいということを改めて感じた。アナログ盤はテクニカル面の事情でA面B面それぞれ20分程度の収録しか出来ない。つまりそれを一枚のCDに収録したとしても40分程度ということになる。これは集中力が持続出来る限界の長さのような気がする。CDは74分程度の収録が出来るが、74分間連続で音楽を聴き切るなんていうのは実際問題不可能に近いのではないのか?アナログ盤を制作する時はアルバム一枚としてのストーリー性を重要視していたし、実際、曲順を決めることは非常に慎重に考えられていた。そうやって制作されたものはやはりその流儀にのっとって聴くべきだと思った。

PCで音源をコントロール出来るようになって管理(検索)など音楽を聴くことにおいての利便性が高くなった。それゆえに非常に消極的な行為にもなりやすくなっているようにも思える。知らない間にツールにユーザーがコントロールされるという技術革新の進歩とともに起こる副作用もあるので注意しなければ。

音楽を74分間で1つのストーリーを作るのはコンサート以外で作るのはなかなか難しいと思う。自分がアルバム制作をする際は60分間以内の分量にするようにしている。データが沢山入ることは非常に有り難いことではあるが、鑑賞に適切な分量というのは間違いなくアルバム盤程度の分量だと思う。ジャズにありがちなアウトテイクを沢山盛り込むような意味では目一杯沢山の曲を盛り込むのももちろん価値のあることだと思う。コレクターにとっては非常に有り難い。(とはいってもアルバムのストーリー性は完全に崩壊するが。)

利便性が高いからという理由でほとんどmp3フォーマットの音源を聴いている人が殆どではないだろうか?実際、ボクもiTunesを介して聴いている音源はmp3だ。音質、音色に拘るプロ音楽家としては失格かも知れない。このmp3の音質がデフォルトになってしまうのはヤバい。制作者は
最終的に作ったCD音源をユーザーがmp3にエンコードされることを意識して制作しているワケではないので、やはり制作者の意図とは異なる音色、音質で大多数の人が聴いていることになる。着うた配信ダウンロードなんてのはその最たるものである意味、それは「音楽」ではなくそれは単なる「符号」「記号」なのだと思う。それはそれで否定しないが、ちゃんと聴きたい曲はやはりちゃんとCDで聴かなければいけないと思う。

とはいえiTunesの優れた機能は利用しない手はないので、用途に合わせてこのツールをちゃんとコントロール出来るようになりたい。

このツールとユーザーの関係は全てのことに当てはまる。もちろん楽器とプレイヤーとの関係も。



posted by YM at 23:55| 東京 ☁| 思ふこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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