2011年09月02日

HIS BIG BASS TROMBONE ’MEET MR. ROBERTS’ AND HIS SEXTET ’BOTTOMS UP’/GEORGE ROBERTS

言わずと知れた「Mrバストロンボーン」ことジョージロバーツのソロアルバムの2in1での初CD化。これは非常にめでたい。CD化されるまでは、世のバストロ吹きが中古アナログレコードを血眼になって探していた音源が一挙に二枚まとめてリリースとは。しかもかなり安価。恐らく中古アナログレコードは高価だったハズ。

彼のキャリアは素晴らしくスタンケントン楽団の一員として活躍し、彼のフューチャー曲がある程さ楽団には欠かせないプレイヤーだった。また無数のレコーディングセッションに参加している。代表的なものはフランクシナトラのセッション(ネルソンリドル編曲)によって彼がフューチャーされている。彼の存在有りきで編曲が施されているという事はそのサウンドを聴けば一目瞭然で、それだけ彼の演奏が飛び抜けて個性的で素晴らしかったということ。
こののCDは「Meet Mr.Roberts」「Bottoms Up」の二作が収録されているが、個人的には前者のアルバムが非常に自分の好み。当時の仕事仲間である、テナートロンボーン奏者のロイドエリオットやトミーペダーソン、ホルン奏者のビンセントデローサを含む7人のローブラスのアンサンブルが秀逸。リズムセクションもピアノではなくビブラホンを配していることが非常に効果的。ビブラホンはピアノよりも音の立ち上がりは早いがロングトーンが厚ぼったくならないのでローブラスとの対比がいい。いい意味でスペースがたっぷりしている。彼はアドリブプレイヤーではないので、こういった緻密なアレンジでのプレイが映える。

後者の作品は打って変わってワンホーンのアルバム。とは言ってもアドリブバリバリというわけでなく、淡々とメロディを奏でている。しかもコンボ演奏なのにも関わらず、指揮者、編曲者が存在する。アルバムクレジットにはコンダクト&アレンジにはジョンウィリアムスとなっている。そう、あのジョンウィリアムスだと思われる。と言うのもジョンウィリアムスのジャズピアニストとしてのソロアルバムはリズムセクション+4トロンボーンだったのだから。

前者が1959年、後者が1960年の録音。彼の使っている楽器はシングルロータリー。ロータリーシステムの発達は近年目を見張る程の進歩を遂げているが、こんなに「歌う」バストロンボーンは彼の出現以降はあまり聴いたことはない。テクニシャンは増える一方だけれども。






posted by YM at 14:29| 東京 ☀| レコメンド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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