2011年09月28日

Jazz Trombone: For Intermediate and Advanced Players / Jiggs Whigham & John Kember

ジャズトロンボーン奏者、ジグスウイグハム著作の「ジャズトロンボーン」の演奏に関する一冊。トロンボーンの基礎的な奏法についてではなくあくまでもジャズというカテゴリーにおけるヒントが満載です。特に興味深かったのはビッグバンドのトロンボーンセクションにおけるスタイルごとのフレージングやアーティキュレーションを具体的にピックアップし解説とともに模範演奏やカラオケの音源、映像が含まれていることです。セクションに関しては「Glenn Miller」「Stan Kenton」「Woody Herman」「Count Basie」「Tommy Dorsey」のサウンドスタイルに乗っ取ったサンプルの演奏、スコアは非常に解りやすく勉強になります。(因みにこのサンプルの作編曲はジグスではありあせんが)今までこうやってビッグバンドのトロンボーンセクションをスタイルごとに体系付けしている教材はなかったと思います。

特に先日もブログ上で書いた「Urbie Green」に代表されるスイートものに関しては「Tommy Dorsey」スタイルの項目を見ればフレージング、ヴィブラートなど一目瞭然で解ると思います。
スイートスタイルは現在の音楽シーンでは主流派とは言い難く、ヘタをするとこのスタイルが後世に継承されないのではと危惧しているので、こういった資料はとても貴重なものだと思います。(ジグス自身もある意味において最後のスイートスタイルのリアルタイム経験を持つ現役のジャズプレイヤーだとも言えます。)



ということでジャズトロンボーン奏者にお薦めの一冊です。



posted by YM at 22:25| 東京 ☀| レコメンド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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