2011年11月26日

刷り込み

ここ数日は金管アンサンブルの委嘱作品を書いているのですが、3曲の小品の組曲を提供する予定でいました。私が組曲を書く場合は、先ずざっとそれぞれの曲のメロディ、ハーモニー、構成、コンセプトを粗く作っておいて、その後それらを並べて、それぞれの曲が個性的でそれぞれの曲の並びの良いようにアジャストしていくようなカンジで完成させていきます。つまりある意味複数の曲を同時進行で仕上げていくのです。それはそれぞれの奏者の演奏上のバランス、曲調のバランスをとるための最良の方法だと思うからです。

既に2曲は粗く出来ていたので組曲の最後の曲となる残りの変拍子ものの1曲を途中まで作曲をしていたところに、まるでコンセプトの違うものがアタマによぎったので、すかさず五線紙にスケッチをしました。普段、自分で書くような類いの曲調ではなく、いわゆる「賛美歌」的なものです。最近になりあちこちでクリスマスソングのBGMが沢山かかっているせいなのかも知れません。いわゆる「刷り込み」というものです。いい意味でも悪い意味でも普段の自分の音楽環境をちゃんとしておかないと知らず知らずに、その音楽が好き嫌い関係なく、作編曲や演奏に影響を強く及ぼしてしまうというのです。ある意味、怖いです。

ポジティブに考えると大好きなものや目指す音楽を常日頃聴くことでそれらのニュアンスを掴むことが出来ると思います。しかしプロミュージシャンとしてそれらをあまりに聴きすぎると、聴き方を間違うと自分のオリジナリティを持てずに、憧れの人の「贋作」まがいになってしまうので要注意です。

肝心の横入りしてきた「賛美歌」ですが、今回の組曲に組み込んでみたら面白そうだなと思ったのでそれも加えて4曲の小品となりそうです。作曲途中の変拍子曲は今日明日中に再び着手して粗く完成させて、来週から演奏の仕事の合間にスケッチから本書きのオーケストレーションへと進んでいければと思います。

って書いておけばちゃんと期日通りに仕上ることでしょう。



posted by YM at 18:15| 東京 ☀| 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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