渡辺貞夫オーケストラ@東京JAZZ NHKホール終了しました。
先日の豊田公演同様に貞夫さんのバラード絶品でした。
作為的でなくありのままな発せられる一音、一音にドラマを感じます。
もはや、貞夫さんのソロを客観的に「フレーズ」「音色」「タイム」を分析することが「無意味」に思えてしまう位の「パーソナリティ」を感じます。
貞夫さんが卓越したインプロバイザーであることは周知の事実ですが、彼のオリジナル曲に限ってはテーマ後のアドリブソロの冒頭は毎回同じフレーズを演奏されます。勿論その部分は楽譜に書かれているものではありません。オリジナル曲に関するサウンドの自然な「流れ(ストーリー)」が常にそこにあります。
とにかく「自然体」なんです。奇をてらってない。
これほんとに凄いことです。
本公演をご覧になった方はお気づきだと思いますが、ステージ上のメンバー全員が終始、穏やかな表情で、ニコニコしてます。営業的な「笑み」でないことは一目瞭然です。
他の様々なビッグバンドのお仕事とは終演後の我々の「後味」とはかなり違います。
若干、意味不明な表現になってますが、たった1人、センターで演奏しているミュージシャンの背中を見て16名の共演者が穏やかな気持ちになるって凄いことだし、素晴らしいことです。勿論、聴衆の皆さまにもそういう気持ちになっているハズです。
今日も貴重なものをいただきました。
ありがとうございました。