ほぼSolid Brass結成と同時期ということになる。
もともとはマイルスデイビス、ギルエバンスのトリビュートの為、新宿ピットインの店長、鈴木君の呼びかけで始動。
当初は「マンデーナイトオーケストラ」という名前で、月曜に限らず演奏していた。
メンバーは僕が20代の頃に新宿ピットイン朝の部で一緒に演奏する事の多かった同世代の仲間に参加してもらっている。
最初はギルエバンスのレパートリーを中心に演奏していたが、次第に僕のオリジナルが増え、その後、現在の「村田陽一Orchestra」とバンド名になる。
サウンドはSolid Brassのような「スコアミュージック」とは異なり、かなり曲の構成を含めて、即興性が高い。
ソリストの状況によってはそのあとの曲の進行をその場の合図で変えてしまったりすることもある。
なのでバンドリーダーである僕の合図は必須になるのだが、トロンボーン奏者としてのスタンスだと、コード、ハーモニーの展開をすることが難しいと悟り、現在は殆どピアノを弾きながらメンバーに指示をするというスタンスになっている。(もちろん、トロンボーンでソロはばりばり吹いてます。)
ある意味、オーケストラにおける「一期一会」的なバンド。
しかし、基本的には何のルールもない「フリーミュージック」「ノイズミュージック」は嫌いなので、「フリー」っぽいアプローチがあったとしても、サウンド感はかなりポップ。
村田陽一(作編曲、コンダクト、Piano、Trb)
津上研太(reeds)
竹野昌邦(reeds)
山本拓夫(reeds)
青木タイセイ(trb)
奥村晶(tp)
松島啓之(tp)
三好功郎(gt)
納浩一(bs)
佐野康夫(ds)
岡部洋一(perc)
このバンドはもちろん、新宿ピットインでライブを行っている。
SolidBrassのようにメンバーが一人でも欠けたら活動しないのにたいして、メンバーが欠けたり増えたりしても活動する。
満を持して2009年4月に一挙2枚同時アルバムリリース。