1.Rockin' In Rhythm
言わずと知れたデュークエリントン作曲の有名な曲。
ウェザーリポートでも演奏していた。
そういえば、ウェザーのザビヌルもジャコも、もういないんだね。
マイケルもドンアライアスもケニーカークランドもドングロルニックも、ボブバーグも。
こういったポストコンテンポラリーの旗手としてもっとも新しい事をやっていた人たちが、もう逝ってしまったというのは本当に残念。
この曲は途中で5/4拍子のバンプを挟むが、じつはこれが凄い曲者で
自分の、ど「S」っぷりが発揮されている。
このブラスでやっている複雑な動きを佐山さんは、泣きながら且つ楽しそうにピアノでやっていた。ごいす。
2.Shake Down
グルービーなボクのオリジナル。
3.Gymnopedies No.1
これも有名。サティの曲。
元来、クラシックのミニチュアスコアを眺めるのが趣味なボクは趣味がこうじて、その一番上の段にコードネームをふるようになり、やがてそのオリジナルの和音を変えリハモナイズするようになる。
この曲もまさしくそう。
(現在活動中の4 Bone Linesでのカバー曲もまさにそう。)
この曲はイヴァンリンス的なコードの運びになっている。
4.Birdland
これも有名な曲。
もともとは、ジョーザビヌル作曲でウェザーリポートが演奏していたのをマンハッタントランスファーという4人のコーラスグループがカバーして大ヒットする。
その後、日本でも吹奏楽用にアレンジしたものがあったためか、よく吹奏楽のポップスとして演奏される事が多いようだ。
このBirdlandはウェザーのライブ盤をベーシックにしてアレンジしてある。
なので途中からシャッフルになるバージョン。
ジャコの弾いていたラインにチューバもユニゾンで演奏してもらった。
なのに吹奏楽っぽく聞こえないのは何故だろう?(答えはわかってますが、ここでは特に書かないようにします。皆さん、考えてみてください。)
5.Hym for nobody
佐山さん作曲の歌もの。
ゲストに清志郎さん。
ちなみに歌のダビングは1発OKでした。
本人曰く「何度やっても一緒」だそうだ。
確かにそう。(笑)
この曲は8小節でワンコーラス。
それに20小節のイントロを付けました。
っていうか、これ作曲だし。
実はこのストリングス、オーボエ、ハープ、ユーフォニアムのアレンジが結構気に入ってます。
コードの運びやオーケストレーションが上手くいった例だと思います。
チェロとユーフォニアムのカウンターラインのユニゾンが結構気持ちいいです。
6.Hip On Beat
これまた私のオリジナル。
7.ThreeViews Of A Secret
ジャコの名曲。
Solid Brass feat.Michael Breckerの時のアレンジとは変えてます。
それはアレンジャーの意地もあったりして。(笑)
途中でタイムモジュレーションを利用してトロンボーンのソロは4拍子になっています。
8.Digidi Bop
布袋さんがゲストの曲。
というより、彼主導で作っていった曲。
レコーディングスタジオで、なんもないところから布袋さん構築してベーシックを作り、その後、ボクがホーン関係を作っていった。
完全にいつもの布袋さんのレコーディングの時のペースで、あっという間にトラックが出来上がった。
たまに会うと、こういったフルバンド的なバンドをやろうという話になる。
9.Medley:
The Lady is a tramp
It's been long long time
It's only a paper moon
吉田美和さんがゲストのこの曲はいずれもジャズのスタンダードで、ボーカリストがよく取り上げている。
最後まで彼女は、ポンタさんのアルバムだと思っていたようだ。(笑)
10.Sand-Witch 3-2-3
ポンタボックスでよく演奏されていた佐山さんの曲。
タイトル通り3拍子+2拍子+3拍子で出来た曲。
結局、足し算すると8拍なので4拍子にもとれなくはないけど。
これは、これでもかっていう感じでSolid Brass風味を効かせてるのでかなりタイトな仕上がりになっている。
というかんじ。
このアルバムを機にレーベルとして新人さんなんかを掘り出してやろうという最初の話が見事崩れ結局、自分たち名義のモノ以外は一枚も出さず仕舞いということに。
ボク自身、レーベルを持つ事には興味があるので、機会があれば一人でやります。(笑)