2008年02月11日

ABSOLUTE TIMES その弐

「Absolute Times」は全曲、カバ−曲。


1.A Felicidade


ボサノヴァを創った男`アントニオ・カルロス・ジョビンの作曲。

映画「黒いオルフェ」の為に書き下ろされた曲。

基本的には僕のプログラミングを軸に吉岡たくくんのサンプルで構成されている。

そこに生楽器としてチェロ、ギター、そしてトロンボーンが乗る。

ジョビンのオリジナルテイクのようなリズム、コードアレンジとは違って、いわゆる16ビートを
基調としたブレイクビーツ。

非常にお洒落なサウンドになっていると思う。

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村田陽一(tb,p,programing)
堀沢真己(cello)
石成正人(gt)
吉岡たく(sampler)

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http://www.7andy.jp/cd/detail?accd=C0183981









2.Twenty First Century Schizoid Man


キングクリムゾン。

Solid Brassによるエキサイティングな演奏。

この曲をアレンジするにあたり、真っ先にアタマの中に浮かんだのは、「マリンバ」

ある意味、フランクザッパ的なアプローチのこのアレンジは、是非、高田みどりさんの
「マリンバ」が必要だったのだ。

これでもかというTuttiはSolid Brassの数多い音源の中でも屈指のテイクになっている。


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<Solid Brass>

村田陽一(Trb)
西村浩二(Tp)
荒木敏男(Tp)
佐藤潔(Tuba)
小池修(As)
竹野昌邦(Ts)
山本拓夫(Bsx)
村上ポンタ秀一(Dr)

高田みどり(marimba)

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http://listen.jp/store/cddetail_4582213912104.htm








3.Stone Free


ジミヘンドリックスの曲。

Hook Upによる演奏。

ロックテイストというよりは、ちょっとクールなテイストに仕上がっている。


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<Hook Up>

村田陽一(tb)
小野塚晃(kb)
小倉博和(gt)
石成正人(gt)
小松秀行(bs)
佐野康夫(drs)

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http://www.7andy.jp/cd/detail?accd=C1035967









4.Now You're Not Here


スィングアウトシスターの曲。

オリジナル曲のホーンアレンジと演奏も僕は担当。

彼らの日本でのツアー中にTBSのTVドラマの主題歌のタイアップが決まり、
急遽、ホーンアレンジとして僕に白羽の矢が立った。

ここから彼らとの付き合いが始まる。

彼らが来日の度に会ったり、メールや電話で連絡をとりあったり。

特に印象的だったのは彼らがプロモーションで来日中に、一緒にウェインショーターの
ギグを一緒に見に行った時だった。

当時、彼らのステージでジャコの曲をやったりしていたようで、年齢的に同世代ということもあって、
音楽的嗜好がかなり似ていてたせいか、かなり気があった。

今回のアレンジは基本的にオグちゃんとのデュオを軸にして作っていった。


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村田陽一(tb)
小倉博和(gt)
吉岡たく(sampler)

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http://www.7andy.jp/cd/detail?accd=C1035983








5.タンゴ


自分が20代後半に在籍していた「じゃがたら」のボーカル、江戸アケミの曲。

勿論、このバンドでこの曲を僕は演奏していた。

彼を含め、メンバーの数人が逝去してしまったため、このバンドは凍結となった。

このアルバムをレコーディングした年が、アケミの13回忌だったということもあり、
自分なりの彼へのトリビュートという意味合いで、このトラックを作った。

この曲の「詞」は非常に重みのあるものだったので、どうしてもインストではなく歌詞ものせかたった。

しかし、誰かゲストを入れてやるということは、今回のアルバムコンセプトから外れていたし、
あまりトリビュートという感じにならないので、これは自分で下手でも構わないから朗読をすべきだと思い
、自分でやることにした。


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村田陽一(tb,詩朗読)
吉岡たく(sampler)


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http://www.7andy.jp/cd/detail?accd=C1087266








6.時よ


吉田美奈子さんのオリジナル。

このアルバムの数年前から何かとご一緒する機会に恵まれた。
このトラックの後に、美奈子さんのアルバム「Voice In The Wind〜YOSHIDA MINAKO WITH BRASS ART ENSEMBLE」で10人の木管楽器、10人の金管楽器、そして美奈子さんのボーカルの合計21人によるアンサンブルの
アレンジを担当させてもらった。

この曲は、美奈子さんのオリジナル曲の中でも際立って好きな曲。

オリジナルは、なんと美奈子さんがピアノを弾いている。

なので是非、美奈子さんにピアノを弾いてもらいたかったのだ。

基本的にはデュオという形をとっていて、そのあとに美奈子さんのベルベットの様なコーラスを
ダビングしていただいた。


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村田陽一(tb)
吉田美奈子(p,chorus)


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http://www.7andy.jp/cd/detail?accd=C0984187










7.Dimamond Head


ご存知ベンチャーズの有名な曲。

これをハンコック「処女航海」のように。(笑)

この時期に、良明さんとデュオをやっていて、ライブで頻繁に演奏していた曲。


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村田陽一(tb)
白井良明(gt)


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http://www.7andy.jp/cd/detail?accd=C0164026





8.Bolero

クラシックのトロンボーンをやっている人には特にご存知のラヴェル作曲のボレロ。

このラヴェルという作曲家は、かなり民族音楽にも造詣が深く、実際この曲のオリジナルアレンジでは
バリのガムランのエッセンスが盛りだくさん。

特に、メロディの並行調による、調が異なるメロディを同時に演奏する部分は、ガムランで使う「鉄琴」の
倍音の構成音を再現している。

このアルバム制作の数年前にTVの仕事で、バリ島へ行ってガムランの修行に半月間出るという体験をしていたために、
かなり、このガムランに関しては身をもって色んな勉強ができた。

今回、敢えてこの曲をリアレンジするにあたって、その辺りのエッセンスと超近代のエレクロニカのエッセンスを盛り込めたらと思い、このトラックを作りました。

実際、途中でガムランのサンプルが入ってきますが、この音源は実際、僕がガムランをバリ島の人と一緒に演奏している
音を編集、加工したものです。

基本のメロディを使ってリハモナイズし、このリハモナイズによって派生したコードの上にあらたに違いリフを載せると
いう凝ったことをしてます。

このトラックをアレンジするにあたり、実際のオーケストラを想定してアレンジしてるので、すぐにでも本当のオーケストラで演奏が出来るようなスコアになってます。

いつか、やってみたいです。

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村田陽一(tb,programing)
美久月千晴(bs)
吉岡たく(sampler)


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http://www.7andy.jp/cd/detail?accd=C0739458






9.'Round Midnight


ご存知、マイルスデイビス作曲の超スタンダード曲。

こういったジャズのスタンダード曲を現役のクラシック奏者と一緒に演奏したいと思い、
メンバーの半分はクラシック畑の奏者を集め、ライブを行なっていた。

このトラックはその時のメンバーそのままでレコーディングした。

(実際はライブの時はジャズピアニストがいたけども、このトラックに関しては、管楽器とウッドベースだけの
ほうが、よりアレンジが際立つと思い、敢えてピアノの入らない編成になっている。)


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村田陽一(tb)
服部孝也(tp) ex.新日本フィルハーモニーオーケストラ
Steve Sacks(fl)
山根公男(bs.cl)
吉永雅人(hr)ex.新日本フィルハーモニーオーケストラ
外囿祥一郎(euph)
吉野弘志(w,bs)


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http://www.7andy.jp/cd/detail?accd=C1089792






10.Too Little Time


僕が敬愛する作編曲家ヘンリーマンシーにが、トロンボーン奏者兼バンドリーダー、グレンミラーの
映画「グレンミラー物語」の為に書き下ろした曲。

これを是非、自分一人の多重録音ではなく12重奏を12人でやりたかったので、日々おつきあいのある
トロンボーン奏者と同録をした。

この12人を大きく分けて、4人ずつで左側、中央、右側で3つに分けた。

左右は基本的にクラシック奏者、中央はジャズもしくはスタジオミュージシャンという並び。

中央は基本的にテナーのみ。

左右は最左右端にバストロンボーンが配置されている。

この3点定位を中心にアレンジしてはいるものの、場合に寄っては色んな組み合わせになっている。

この曲はこのトロンボーンの他にブレイクビーツとサンプルのベースが加わっている。

ということはこの曲も、コードを表現す楽器はないということ。

リズムアレンジとしては、基本ミディアム16ビート〜DoubleTimeFeel Swing〜3/4拍子となっている。

この曲も勿論、参加してくれているプレイヤーを意識してのアレンジになっているので、個々の個性がよく出ている
トラックだと思う。

実際、こういったトロンボーンが大勢のコンサートは国内外問わずに存在するが、今ひとつピンとこないのは、圧倒的に
これを仕切る有能なプロデューサーがいないためだと思われる。

例え、プロデューサーが存在しても、プレイヤーの顔色を伺いながらやっているようだと、本来の目的に向かってのフォーカスがぼける。

ある意味、絶対的な指針をもった人が一人で進めておかないと、ピントのぼけたサウンドになると思ったので、今回は
自分の好きなように進めさせていただきました。


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村田陽一(tb)

-left tb-
箱山芳樹 ex日本フィルハーモニーオーケストラ
五箇正明 ex東京フィルハーモニーオーケストラ
奥村 晃 ex新日本フィルオーケストラ
藤井良太

-center tb-
広原正典
片岡雄三
辻 冬樹

-right tb-
古賀慎治 ex東京都交響楽団
桑田 晃 ex読売交響楽団
倉田 寛 ex.神奈川フィルハーモニーオーケストラ
山城純子

吉岡たく(sampler)


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http://www.7andy.jp/cd/detail?accd=C0744087








11.Orange was the color of her dress then blue silk


チャーリーミンガス作曲。

自分が20代前半から活動を共にしてきた仲間で構成されている、村田オーケストラによる
テイク。

勿論、この曲はライブで頻繁に演奏されている。

しかし、今回の為にアレンジを書き直した。

当然、同録。


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<村田陽一オーケストラ>
村田陽一(cond,p,tb)
津上研太(reeds)
竹野昌邦(reeds)
山本拓夫(reeds)
青木タイセイ(trb)
奥村 晶(tp)
松島啓之(tp)
吉永雅人(hr)ex.新日本フィルハーモニーオーケストラ
三好功郎(gt)
納 浩一(bs)
佐野康夫(ds)
岡部洋一(perc)

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http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A001870/-.html







12.L'Amour Looks Something Like You


ケイトブッシュの曲。

彼女の声、音楽性は「ケルト」に代表されるような透明感、冷たい、でも温かいサウンド。

彼女の曲は彼女の「声」ありきで成立するものだとわかっていつつも、このようなユニークな編成でトライしてみた。

そうすることで楽曲自体の魅力が再認識出来ると思ったからだ。

このメンツでも何度かライブをおこなっていて、この編成でクイーンやキングクリムゾンの曲等をアレンジして演奏していた。


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村田陽一(tb)
高田みどり(marimba)
坂井紅介(w.bs)

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http://listen.jp/store/cddetail_4988006836594.htm

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このアルバムは自分の20、30代の音楽キャリアの総括的なものとなった。

敢えてオリジナル曲を排することによって、自分のアレンジという側面も具体的に見やすくなっていると思う。



posted by YM at 19:46| 東京 ☀| ディスコグラフィ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする