2008年03月27日

ケイト・ブッシュ・ストーリー / Kate Bush

ポンタさんがホストでやっていた「ずっと好きな歌」(BS FUJI)という番組で、遊佐未森さんがゲストアーティストだった時に、ケイト・ブッシュをトリビュートしたのね。僕は音楽監督をやっていたから、当然まず聴かなければならない。それまで名前は知ってたんだけどちゃんと聴いたことがなかったんだ。で、聴いてみたらすごく好きなタイプの曲だったり歌だったりした。「嵐が丘」も好きだし、「夢見る兵士」、「少年の瞳を持った男」も。これを聴くと遊佐未森さんが彼女のことをすごく好きだっていうのがよくわかるよね。僕にとってはすごく新鮮だったし、曲自体がアレンジも含めて一曲になっている(完成している)感じがしたから、いつもは崩して作り上げる、っていう感じのアレンジをする番組なんだけど、このときはわりとそのままでやったんだ。

遊佐さんがきっかけで聴き始めて、その後もよく聴いているし、ケイト・ブッシュの曲を自分のライブでも取りあげるようになった。特に「嵐が丘」や「夢見る兵士」なんかをクラシック・パーカッション、ウッド・ベース、トロンボーンっていう変わった編成のトリオでやっていて、そこではけっこう崩したアレンジでやってみたりしている。宣伝だけど、今度出る自分のソロアルバム(「ABSOLUTE TIMES」ビクター2003.7.23.リリース)でもその編成(高田みどりさん、坂井紅介氏)でやった「ラ・ムールはあなたのよう」が収録されてるので是非聴いてみて欲しいな。

番組(「ずっと好きな歌」)をやらせてもらったおかけで、普段は通り過ぎてしまいそうなジャンルやアーティストの曲に触れる機会が増えた。いいなと思ったものは、後から自分でCDを買いなおしたりした。最初はやらざるを得なくてやるわけでしょ、仕事だから。だけど、すごくラッキーなことが多かったね。ケイト・ブッシュは普段なら絶対に通ってなかったと思うんだ。でも、実際聴いてみると、遠いところではない、という感じの音作りだった。すごく好きな音楽が増えるのは本当にうれしいね。

まわりに聞くとケイト・ブッシュって、ちょっと飛んでいる人みたいね。ところが僕には、人が言うほど、この人が病的には見えないんだ。そういうことにちょっと鈍感なのか、病的とか言われるような人のことがそれほど変に思えなかったりする。もしかしたら、自分も同類で気がついていないだけなのかな(笑)。あの「じゃがたら」を本当に好きでやっていたくらいだから、実際そうなのかもしれないね。別にアケミさんも普通に思えたし(笑)。

僕は、ボーカリストは圧倒的に女性のほうが好き。男性でいいなと思う人がわりと少なくて、家のCDラックを見ると、やっぱり女の人のほうが多い。女の人って、年齢で声質がずいぶん変わるでしょ、それがおもしろい。デビューアルバムとそのずっと後では、ぜんぜん声が違う。年をとると基本的にキーは低くなるでしょ。でもたとえばフランク・シナトラなんかはぜんぜん変わらない。そういう意味でつまらないと言えばつまらないわけ。ボーカリストのアルバムを年代別に聴く楽しさは、その人がどれだけ成長していったかとか、おもしろくなっていくとかの変化が顕著にわかるというところにあるからね。

このアルバムを聴いてみて、リズムトラックの作り方や録り方もすごくいいと思った、そのセンスがね。プログレッシヴな部分もあるんだけど、それがぜんぜんいやらしくないんだ。これはベスト盤で86年の曲までしか収録されていないけど、その後の年齢を重ねたケイト・ブッシュの声も聴いてみたいと思う。





posted by YM at 03:00| 東京 ☁| レコメンド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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