2008年03月31日

Let's Do It 愛は思うまま / 吉田美奈子

ボーカリストでもプレイヤーでも、表情が豊か。音量も変わるし。今の音楽で、聴いていて音量感の伝わるのってあんまりないでしょ。後すごいなぁって思うのは、歌い方をすごく変えるのね。同じ人が歌っているんだけれど、表情をつけて歌う。表現力が豊かなんだ。歌が上手い、とか歌い上げる人っていうのは、今もいるけれど、こんなに表情がある歌っていうのはあまりお目にかかれない。外に向けて発信したいんです、っていうオーラが出ているよね。

吉田美奈子さんのライブも、20年前ぐらいに行ったのね。岡沢さんもいて、ホーンがばーんとあって、すごいカッコイイの。サックスの清水靖晃が、ミュージック・ディレクションを全部やっていた。ホーンの人がこうやって、サウンドプロデュースをやるっていうのは、日本にはなかったから、すごいかっこよくて感動したんだ。清水さんは、ジャズプレイヤーでデビューしてきて、とにかくものすごいうまかった。マイケルブレッカーに一番近いと言われたりもしていた。途中でわざわざ壊していくの、自分の音楽を。破滅型というのかな。登り詰めて、メカニカルにある程度まで行っちゃうと、最終的には、サックス吹かなくていいや、ぐらいのとこまでいっちゃった人。いわゆる天才で、後には大衆音楽とのギャップがどんどん出てきてしまって、今はバッハの無伴奏でサックスやってたりする。清水さんになりたかった。必ず自分の目標のどこかにあった。自分は20歳そこそこで、トロンボーンを吹いていたけど、いつかは曲を作ったりアレンジしたりプロデュースやったりしたいって、どこかで思うようになっていったのも、清水さんの影響かもしれない。

吉田美奈子さんも、当時の自分にとっては憧れの存在だった。そんな美奈子さんが、自分の書いたアレンジで歌うなんてね。去年の大晦日のライブに美奈子さんが歌いに来てくれたんだけど、もうそこで歌ってもらっているだけで嬉しいの。すごいリスペクトしているしさ。呼んでいただければいつでもやりたいって感じ。縁というのはあると思う。自分は運命論者ではないけれど。自分がいくら一緒にやりたくても、縁のある人とない人がいると思う。達郎さんの場合でも、今までタイミング合わなくてやってない。まわりは一緒にやってたりするけど。でも機会がくれば一緒にやるでしょう、って感じはする。美奈子さんは、絶対一緒にやりたいタイプの人だったけど、そんな機会なかったし、無理にこちらからいってもね、なんて思っていたら、そういう機会がやってきた。やっぱり縁とタイミングってあるんだよね。

昔憧れていた人でも、一緒にやりたくない人もいるし、メッキがはがれちゃったような人もいる。でも、20年前に自分の力で光っていた人っていうのは、絶対にメッキがはがれない。誰かによりかかって輝いていたような人は消えていっちゃう。



ANGEL IN THE DARK / Laura Nyro
ローラ・ニーロと吉田美奈子は、歌の肌触りがすごく似ている。でも、どちらが真似をしたというわけでもなく、同時代に、違う場所で生まれたものである。





posted by YM at 18:03| 東京 ☀| レコメンド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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