いわゆる、NHKのドラマの劇伴の作曲および演奏。
まさに自分が35歳の時の作品。
主役は僕のアルバムで朗読をしてくださった三上博史さんと有森也実さん。
単発の2時間弱のドラマ。
かなり劇中に音楽が鳴っている。
つまり、曲数が結構多かった。
しかも「絵(映像)」のタイミングに合わせて曲の構成とかを作っていったので結構大変だったけど面白かった。
曲もいろんなタイプのものを作った。
演奏は僕のトロンボーン、打ち込みの他に、ドラムはポンタさん、ベースは加瀬さん、ギターは古川さん、ピアノは久米大作さん、そしてストリングスセクション。
特に印象的なのはエンディング用に書いたボサノバ。
トロンボーン1本がメロをとり、サビで4トロンボーンになり、ストリングスがベルベットのようなパッドを形成する。
なかなかこんなゴージャスな編成でトロンボーンのソロを吹ける機会はない。
作家の特権です。(笑)
一生に一枚くらいウィズストリングを作りたいけど、それは過去の先輩方を見てると晩年のほうがよろしそうなので当分は仕事の範疇でってことにしときます。
僕がプロデュースした南佳孝さんや比屋定篤子さんの作品では結構、そんなストリングスバックで間奏でトロンボーンソロを吹かせてもらってます。
このドラマは非常に印象に残った仕事でした。